SEO対策の費用相場|自社対応・ツール活用・外注の比較
SEO・Web集客の教科書SEO対策の費用相場を自社対応・ツール活用・外注の3パターンで比較します。各アプローチのコスト・工数・期待できる成果と、予算別の最適な組み合わせをまとめています。
はじめに
「SEO対策にいくらかかるか」は、担当者が経営層・上司に予算申請する際に避けられない問いです。SEO対策の費用は「何をどの程度の規模で行うか」によって月数万円から数百万円まで幅広く、一般論だけでは自社の判断基準にならません。
本記事では、SEO対策の費用構造を「自社対応」「ツール費用」「外注費用」の3軸で整理し、規模・目的・リソースに応じた判断基準を提供します。
SEO対策の費用構造
SEO対策の費用は以下の4つに分解できます。
ツール費用:SEOツールの月額費用
コンテンツ制作費:記事・ホワイトペーパー等の制作費
外注費:SEO会社・コンサルタントへの委託費
人件費:社内担当者の工数(見えにくいコストだが実質的に発生する)
予算を考える際は、これらを総合した「SEO対策の総コスト」で判断することが重要です。
自社対応の場合のコスト
必要なリソース
自社でSEO対策を内製化する場合、以下のリソースが必要です。
SEO担当者:週10〜20時間程度の工数(キーワード調査・コンテンツ企画・分析)
ライター:記事制作を担う(社内ライターまたは外注ライターとの組み合わせ)
エンジニア:テクニカルSEOの改善(内部リンク・メタタグ・ページ速度等)
ツール費用
自社対応でも最低限のツール費用は必要です。
ツール | 月額費用 | 用途 |
Google Search Console | 無料 | 流入・順位・テクニカル問題の把握 |
Google Analytics 4 | 無料 | 流入分析・CV計測 |
PageSpeed Insights | 無料 | パフォーマンス計測 |
Ahrefs(Liteプラン) | 約$99/月 | キーワード調査・競合分析・被リンク管理 |
Screaming Frog(有料版) | 約£25/月 | サイトクロール・技術的問題の発見 |
最低限の構成(無料ツールのみ):月額ほぼ0円(ツール費は工数のみ)
本格的な構成(Ahrefs等を含む):月額1.5〜3万円程度
自社対応のメリット・デメリット
メリット
社内にノウハウが蓄積されます
外注費が削減できます
施策の意思決定が速い
デメリット
社内のSEO知識が不足している場合、遠回りになります
担当者の工数が相当量必要
最新のアルゴリズム変更への対応が遅くなることがあります
SEO外注の費用相場
外注の主な形態
月額契約(コンサルティング+施策実行)
最も一般的な契約形態。SEO会社が戦略策定・施策実行・レポーティングを継続的に担います。
コンサルティングのみ(月額)
施策実行は自社が担い、SEOコンサルタントが戦略アドバイス・レビューを行います。
スポット(単発)依頼
サイト診断・キーワード調査・記事構成案の作成など、特定の成果物に対してスポット依頼します。
費用相場
外注の種類 | 月額費用相場 | 含まれる内容 |
小規模SEO支援 | 月10〜30万円 | キーワード調査・コンテンツディレクション・月次レポート |
中規模SEO支援 | 月30〜80万円 | 上記+コンテンツ制作(月4〜8本)・テクニカルSEO改善 |
本格的なSEO施策 | 月80〜200万円以上 | 戦略策定・コンテンツ大量制作・被リンク獲得・デジタルPR |
スポット診断 | 20〜80万円(単発) | サイト全体のSEO診断・改善提案書の作成 |
コンサルティングのみ | 月10〜30万円 | 戦略アドバイス・施策レビュー(実行は自社) |
成果報酬型の注意点
「特定のキーワードで1位になったら費用が発生する」という成果報酬型のSEO会社も存在します。
注意が必要な理由
達成しやすいキーワード(ビジネス価値が低いキーワード)を選んで成果報酬をとる業者があります
短期的な順位上昇を目的とした手法がGoogleのペナルティリスクになる場合があります
「成果報酬」=「品質が高い」とは限らない
成果報酬型を選ぶ場合は、「どのキーワードで」「どんな手法で」「どの時点で成果と見なすか」を明確に契約書で定義することが必須です。
コンテンツ制作費の相場
コンテンツSEOの主なコストは記事制作費です。
外注ライターへの依頼
記事の品質・種類 | 1記事あたりの費用 |
低品質(SEO目的のみ・AI補助) | 5,000〜15,000円 |
標準品質(取材なし・リサーチベース) | 15,000〜50,000円 |
高品質(専門家取材・独自データ含む) | 50,000〜200,000円以上 |
コンテンツSEOの文脈では、「安いライターで大量生産」より「専門性の高い品質の高い記事を少数制作」する方が、Googleの評価が高くなる傾向がある(E-E-A-Tの観点)。
社内ライター+外部ライターの組み合わせ
多くの企業が採用するのが「社内担当者が構成案・テーマ設定を行い、外部ライターが執筆・社内が監修する」という分業モデルです。社内の専門知識とライターの執筆力を組み合わせることで、品質と効率を両立できます。
費用対効果の考え方
SEO対策の費用対効果を評価するためのフレームワークを示す。
1. 目標キーワードでの流入獲得コストを試算する
試算例
目標キーワードで月間1,000クリックを獲得できると仮定した場合:
SEO施策費(月20万円×12ヶ月)= 240万円/年
獲得流入(1,000クリック×12ヶ月)= 12,000クリック/年
SEO経由の1クリックコスト = 200円/クリック
同じキーワードをリスティング広告で獲得した場合のCPC(例:500〜2,000円/クリック)と比較することで、SEOの費用対効果が見えてくる。
2. リード獲得単価(CPL)での比較
SEO経由のCV数とSEO費用からCPLを算出します
広告経由のCPLと比較して、SEOの中長期的な価値を評価します
3. SEOを「長期資産への投資」として評価する
SEO対策で獲得したランキング・コンテンツ・被リンクは、施策を停止しても一定期間効果が持続します。広告は停止した瞬間に効果がゼロになるのと対比して、「長期的な資産形成」として評価することが合理的です。
自社対応・外注・ハイブリッドの判断基準
条件 | 推奨アプローチ |
社内にSEO知識・ライティング力がある | 自社対応を基本にツールを活用 |
SEOは重要だが社内リソースが限られる | コンサルティングのみ外注+実行は内製 |
SEOを主力集客チャネルにしたい | 本格外注(コンテンツ制作・施策実行を委託) |
まず現状を把握したい | スポットのSEO診断から始める |
技術的な問題が多い | テクニカルSEOの改善のみ外注 |
まとめ
SEO対策の費用は、ツール費(月1〜3万円)から本格外注(月100万円以上)まで幅広いです。重要なのは「何のためにSEOをするのか」「どのくらいの期間でどんな成果を期待するのか」を明確にした上で、自社のリソース・目標に合った投資規模を設計することです。
次の記事では、SEO対策の効果が出るまでの期間と、成果の正しい測り方を解説します。
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