キーワード選定のやり方|Ahrefsを使った競合分析の手順
SEO・Web集客の教科書キーワード選定のやり方をAhrefsを使った競合分析の手順で解説します。ボリューム・難易度・検索意図の確認方法から、コンテンツへの落とし込み方までをまとめています。
はじめに
SEO対策で最初に取り組むべき、かつ最も重要な作業が「キーワード選定」です。どのキーワードを狙うかによって、コンテンツの方向性・期待できる流入量・競合の強さがすべて決まる。戦略なしにキーワードを選ぶと、「いくら書いても順位が上がらない」「上位表示できても問い合わせにつながらない」という結果を招く。
本記事では、キーワード選定の考え方から、Ahrefsを使った実践的な手順までを体系的に解説します。
キーワード選定の3つの目的
キーワード選定には以下の3つの目的があります。
目的1:集客できるキーワードを発見します
検索ボリュームがあり、ランキング上位に入れれば有意義な流入が得られるキーワードを見つける。
目的2:勝てるキーワードを選ぶ
競合が強すぎて現実的に上位表示が難しいキーワードを避け、自社のドメイン強度・コンテンツ力で戦えるキーワードを選ぶ。
目的3:ビジネス成果につながるキーワードを選ぶ
流入は得られても問い合わせにつながらないキーワードより、商用意図のあるキーワード・購買フェーズに近いキーワードを優先します。
キーワードの種類:ビッグワード・ミドルワード・ロングテール
ビッグワード(ヘッドキーワード)
月間検索数が1万回以上の競合の強いキーワード。「SEO対策」「Webマーケティング」などが該当します。
特徴:流入量が大きい可能性がありますが、競合が非常に強く、ドメイン権威のない段階での上位表示は困難。検索意図が曖昧で、コンバージョン率が低い傾向があります。
ミドルワード
月間検索数が1,000〜1万回程度のキーワード。「コンテンツSEO やり方」「SEO対策 費用 中小企業」などの組み合わせキーワードが多いです。
特徴:ビッグワードより競合が弱く、上位表示が現実的。検索意図が具体的で、コンバージョン率が高い傾向があります。中小企業・中堅企業のSEO戦略の中心になります。
ロングテールキーワード
月間検索数が100〜1,000回程度の長い組み合わせキーワード。「コーポレートサイト SEO対策 Next.js」のような具体的なキーワードが該当します。
特徴:検索数は少ないが、検索意図が明確で競合が弱い。個別のコンバージョン率は高いです。数を多く狙うことで、積み上がった流入量が大きくなります。
キーワード選定の7ステップ
Step 1:シードキーワードのリストアップ
まず、自社のサービス・製品・専門領域に関連する「シードキーワード(種となるキーワード)」を20〜50個リストアップします。
シードキーワードの発掘方法
営業担当者・CSチームに「顧客はどんな言葉で問い合わせてくるか」を聞く
競合サイトのページタイトル・見出しを確認します
Google検索での「関連する検索」「People Also Ask」を確認します
サービスページ・ブログ記事の内容から抽出します
Step 2:Ahrefsでキーワード候補を拡張する
シードキーワードをAhrefsの「Keywords Explorer(キーワードエクスプローラー)」に入力し、関連キーワードを拡張します。
Ahrefsで確認すべき指標
Volume(検索ボリューム):月間の平均検索回数。日本(JP)で絞り込む。
KD(Keyword Difficulty):上位10位に入るための難易度を0〜100で表示。数字が低いほど競合が弱い。
Traffic Potential(トラフィックポテンシャル):1位になった場合に期待できる月間流入数の目安。
CPC(クリック単価):広告主がこのキーワードのクリックにいくら払っているか。高いほど商業的価値があります。
Step 3:検索意図を分析する
同じキーワードでも、検索する人が求めているものは異なります。検索意図(Search Intent)を正確に把握することが、コンテンツ設計の出発点です。
検索意図の4分類
情報収集型(Informational):「○○とは」「○○ やり方」「なぜ○○なのか」
ナビゲーション型(Navigational):「Ahrefs ログイン」「Google Search Console」
商業調査型(Commercial Investigation):「○○ 比較」「○○ おすすめ」「○○ レビュー」
購買型(Transactional):「○○ 料金」「○○ 申し込み」「○○ 発注」
検索意図の判断には、実際にGoogleで検索して「1位〜5位のページがどんなコンテンツか」を確認するのが最も確実です。
Step 4:競合サイトのキーワードを分析する
Ahrefsの「Site Explorer(サイトエクスプローラー)」に競合URLを入力すると、競合がどのキーワードで流入を獲得しているかを確認できます。
競合分析で確認すること
競合の上位流入キーワード(自社が狙えるものはあるか)
自社と競合の双方が狙っているキーワード(競合状況を把握)
競合が狙っていて自社がまだ対応していないキーワード(コンテンツギャップ)
Ahrefsの「Content Gap(コンテンツギャップ)」機能を使うと、競合がランキングしていて自社がランキングしていないキーワードを自動的に抽出できます。
Step 5:キーワードを評価・スコアリングする
抽出したキーワード候補を以下の基準でスコアリングし、優先順位をつける。
評価軸 | 高評価の条件 | 低評価の条件 |
ビジネス関連性 | 自社サービスに直結する | 関連性が薄い |
検索ボリューム | 月300回以上 | 月100回未満 |
競合難易度(KD) | 30以下 | 60以上 |
検索意図との適合 | 自社コンテンツで対応できる | 対応コンテンツがない |
商業的価値 | CVに近い意図がある | 情報収集のみ |
Step 6:キーワードマップを作成する
選定したキーワードを、既存ページまたは新規作成予定のページに割り当てる「キーワードマップ」を作成します。
キーワードマップのルール
1ページに1つのメインキーワードを割り当てる(複数のキーワードが競合しないようにする)
関連する複数のキーワードを同一ページで同時に狙うことはできます
同じキーワードを複数のページで狙うと「カニバリゼーション(共食い)」が発生し、どちらのページも順位が上がらない
Step 7:優先順位をつけてコンテンツを制作・更新する
キーワードマップを基に、制作・更新するコンテンツの優先順位を決定します。
優先度が高いコンテンツ
すでにあるが最適化が不十分なページ(更新の効果が出やすい)
検索ボリュームが高く、KDが低いキーワードに対応するページ
ビジネスに直結する購買フェーズのキーワードのページ
カニバリゼーションの発見と解消
カニバリゼーション(Keyword Cannibalization)とは、同一サイト内の複数のページが同じキーワードでランキング争いをしている状態です。
確認方法
Googleで「site:example.com 対象キーワード」と検索すると、自社サイト内でそのキーワードに関連するページが何件ヒットするか確認できます。
解消方法
類似ページを統合して1つの充実したページにまとめる
どのページをメインとするか決め、他ページからcanonicalを設定します
各ページが狙うキーワードを明確に分け、コンテンツを調整します
ロングテール戦略:BtoBでの実践
BtoBのSEOでは、ロングテールキーワード戦略が特に有効です。
「SEO対策」(月3.1万回・KD 12)より「BtoBサイト SEO対策 コンテンツ設計」(月100〜200回・KD 0〜5)のような具体的なキーワードの方が、問い合わせにつながりやすく、上位表示も現実的です。
50〜100本のロングテールコンテンツが積み上がることで、個別の流入量は少なくとも合計では大きな流入になります。また、ロングテールコンテンツは読者の課題が明確なため、CVRが高いです。
まとめ
キーワード選定は「検索ボリューム」「競合難易度」「ビジネス関連性」「検索意図」の4つの軸で評価し、1ページ1キーワードを基本にキーワードマップを作成することが基本です。Ahrefsを活用した競合のキーワードギャップ分析は、自社のコンテンツ計画に大きなヒントを与えてくれます。
次の記事では、キーワードが決まった後の「コンテンツSEO」——記事の構成・文字数・更新頻度の考え方を解説します。
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