事業フェーズの変化に合わせてサイトリニューアル情報拡充、採用強化、更新性アップを実現したSEQSENSEの事例
Jamstack
microCMS
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SEQSENSE株式会社
事業部兼広報担当 渡邊春菜様
世界最高レベルのロボット、クラウド、AI技術を融合したロボットシステムを開発しているSEQSENSE株式会社。高度な自律移動性能とリアルタイム通信システムを活用した次世代警備ロボットをはじめ、川崎重工業と屋内配送サービスロボットを共同開発するなど、自律移動技術で社会課題の解決に取り組まれています。
今回は事業フェーズの変化にともなって、コーポレートサイトのリニューアルを実施することになり、デザイン〜開発をちょっと社でお手伝いしました。ご依頼いただいた理由と、リニューアル後の反響など、当社デザイナーの久保田を交えてお話をおうかがいしました。
事業フェーズに合わせたリニューアルが目的
今回のサイトリニューアルの経緯を教えてください
渡邊
リニューアルにあたり、3つの目的がありました。
まずはじめに、事業フェーズの変化に合わせて内容をアップデートしたかったことです。リニューアル前のサイトが作られたのは約5年前で、当時はまだ警備ロボットは開発段階で量産化される前の段階でした。
それから2019年に商用化し、機能に関する情報の拡充が必要になってきました。どのような場面で活用していただけるかについても含め、少しずつお客様にお伝えすべき情報の質が変わってきたことがあります。
2つ目は、事業規模の拡大に合わせて採用を強化したかったことです。Wantedlyにて採用ページは持っているものの、コーポレートサイトからの導線が弱く、採用情報の発信を強化する必要がありました。
最後は、サイトの更新性をアップしたかったことです。これまで、ニュースなど新しい情報を追加するには社内のエンジニアに更新してもらう必要があり、時には時間がかかることがありました。そこで即時性の高いニュースをすぐに発信できるよう、誰もが簡単に操作できて、なおかつ時間を指定した予約投稿などにも柔軟に対応できる体制をつくりたいと思っていて、CMSなどの検討も始めていました。
これら3つの実現のためにプロジェクトが立ち上がったのがはじまりです。
弊社にご依頼いただいた理由、決め手は何だったでしょうか?
渡邊
私たちはロボットという先進技術を扱っていますので、モダンなWeb技術を扱う会社にお願いしたいと思い、microCMSさんにパートナー企業を紹介してもらいました。その中で何社かにお話を聞いていただき、私たちの思いを一番汲み取ってくれたのが、ちょっと社さんでした。
リニューアルとなるとデザインをガラッと変えたり、サイト構成をゼロから見直すなどもひとつだと思うのですが、第一にこちらの実現したいことから考えていただけたことが依頼した理由になります。技術的な側面から色々と詳しく説明してくださったり、弊社のエンジニアの意見もしっかりと聞いていただけたことも決め手になりました。
既存デザインを活かしたリニューアルのこだわり
SEQSENSE様の現在のフェーズに合わせて、どのような目的を持たれているか、それらを弊社の技術と組み合わせることを一番に考えておりましたので、とてもうれしいお言葉です。実際に進行してからはいかがでしたでしょうか?
渡邊
プロジェクトのメンバーは、私を含めて全員が他の業務と兼務の状態でしたので、どうしても確認にお時間をいただいたり、返信を待っていただくケースもあったかと思います。
その中で、スケジュールや進行管理をリードしていただけたのが大きかったです。こちらの事情をふまえて優先順位や、タスクのデッドラインもはっきりと明示してくださったのでとても助かりましたし、安心してお任せすることができました。
今回は既存のデザインを活かしながらのリニューアルとなりましたが、一番こだわったところを教えてください
渡邊
これまでのデザインを踏襲しつつも、細かい部分の見やすさ、使いやすさにこだわっています。特に一般の方がサイトを訪れたときの見やすい構成であったり、実際にロボットの導入を検討されているお客様の立場になっての動線部分が整理されたことにより、リブランディングすることなく改善することができました。
さらに、以前はトップに警備ロボットのビジュアルとコピーを目立つ形で入れていましたが、今回は別のロボット事業が始まっていることもあって、少し発展した見せ方をする必要がありました。変えることに対しては社内からも色々と意見が出ていたのですが、シンプルながらも訴求できる形に変えていただけて良かったと思っています。
久保田
社内のデザイナーと最初に見たときは「デザイン的に変更しなくてもいいのでは?」と思うほど、事業の内容や雰囲気がとても伝わるサイトでした。そこに新たな情報や要素を増やし、ページを追加するとなると、導線を含めてデザインの変更が必要です。
既存のデザインを崩さずに新たな要素を違和感なく追加するのは、簡単そうに見えて実はとてもむずかしいことです。なのでリニューアルとなるとデザインをガラッと変えたくなるのですが、良いものは残しながら、裏側でサイトの構成をしっかりと作り直しています。
サイトの新たな目的がある中でのページ構成であったり、細かな導線設計であったり、製品ラインナップが複数になったことなど、様々な要素を追加したときの見やすさが今回のポイントになっていると思います。
曲面と光沢のあるロボットの撮影について
警備ロボットの新型機「SQ-2mk2」の撮影も弊社で担当させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
渡邊
「この格好良さがしっかりと伝わるようにします」と言ってくださり、本当にその通りにしていただきました。
久保田
実は不安でした。(笑)
実物を見た時に、この曲線かつ光沢ボディを写真で表現するのは…と尻込みしたことを覚えています。映り込みを無くしながらも光沢感を出すために、カメラマン(クロカワリュート氏)と話し合いを重ねて、少し遠方にある自動車を撮影するスタジオを押さえて、通常より念入りに準備とリハーサルをしてから撮影しました。
例えば化粧瓶などの小さなものであれば、囲いなどで映り込みを隠しやすいのですが、あの大きさになるとそう簡単ではありません。光沢感を消さないように照明を入れながらも、追加で黒い影を写り込ませたり、様々な工夫をしています。合成や加工も考えましたが、結果的に喜んでいただける仕上がりになり安心しています。
渡邊
3Dによるレンダリング画像も準備しているのですが、リアリティがぜんぜん違いますので撮影していただけてよかったです。サイトだけでなく、色々な媒体や資料でも使える写真をいただき感謝しています。
リニューアル後の反応と今後について
サイトリニューアル後の反応はいかがでしょうか?
渡邊
社内には技術にもデザインにもこだわりを持ったメンバーがたくさんいますが、使いやすくなった、情報も増えて見やすくなったなど、こんなに納得してもらえるんだとびっくりするほど好評です。そして何より技術面での不満をまったく聞かないです。
また、営業のメンバーからもうれしい声が多いです。これまではコーポレートサイトを使ってお客様に製品情報をお伝えする機会は少なかったのですが、提案しやすくなったという意見ももらっています。
さらに導線を見直していただいたことで、問い合わせ数も増えていますし、レスポンスもしやすくなったので非常に助かっています。
CMS導入による更新のしやすさはいかがでしょうか?
渡邊
ほとんどの更新作業を自身で完結できるようになり、工数がとても削減されました。これまでは少しの変更でもエンジニアにお願いして時間を作ってもらっていましたが、今ではスピーディに対応できます。
お客様にタイムリーに発信する情報はもちろん、プレスリリースなどの予約投稿も可能になり、組織としての対応力も向上しました。今後もし異動などがあっても、引き継ぎしやすくなりましたし、専任の担当がいない状況でも運営できる状態です。
最後に、ちょっと社に制作を依頼しての感想をお願いします
渡邊
一番最初にお話をした時は本当に右も左も分からず不安でしたが、回を重ねるごとにリードしてくださったので安心してお任せすることができました。
技術面だけでなく、サイト制作の知見も得られましたし、弊社のプロダクトにすごく興味を持ってくださったことも嬉しかったです。外部に依頼する感覚ではなく、一緒になって進めることができたという印象です。
今後も新たな製品紹介など、ページや内容の追加が出てくると思いますが、またぜひお任せしたいと思っています。
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