
壁打ち相手から技術的課題の解決まで。Next.jsの知見を活かして幅広く開発をサポート
Next.js

株式会社HataLuck and Person
執行役員 CTO 千葉茂様
サービス業のDXとエンゲージメント経営を支援するプラットフォーム「はたLuckアプリ」を提供する、株式会社HataLuck and Person(以下、HATALUCK)。飲食、ホテル、小売など幅広い業界で、業務効率化と生産性向上を支援し、従業員のエンゲージメントを向上するサービスに取り組んでいます。ちょっと社では「はたLuckアプリ」のフロントエンド開発を中心に、総合的な技術サポートを行っています。HATALUCK社CTOの千葉様に、担当エンジニアの西村がお話をうかがいました。
リポジトリの分散など多くの技術課題に直面
ちょっと社にご依頼いただく前に感じていた技術的課題について教えてください。
千葉
「はたLuckアプリ」は店舗・施設運営のDXアプリとして、スタッフ間のコミュニケーションをを促進させたり、スタッフのシフト管理を支援したりと、さまざまな機能を提供しています。
サービスとしては「はたLuckアプリ」ひとつですが、開発アプローチはマルチプロダクト的な構造になっていました。そのため、リポジトリが分散しており、プロダクトと技術の統一ができていない状態だったといえます。サーバーサイドについては統合を進めていたものの、フロントエンドはリソースの問題もあって対応が遅れていました。
私がCTOに就任したばかりの時期は、プロダクト、技術基盤、開発組織の3つの方針を同時に決定していく必要があり、優先順位の明確化にも苦労するような状況でした。正社員採用が進んでプロダクトにコミットするメンバーは増えたのですが、専門的な知見を持ったパートナーの必要性を感じていました。

そのような中でちょっと社にお声かけいただいた理由は何だったのでしょうか?
千葉
「はたLuckアプリ」のフロントエンド部分はNext.jsを使用しています。そのため、Next.jsの知見が深い会社に依頼したいという前提がありました。技術的な意思決定をする際の「壁打ち」相手になっていただける見識のある方にお願いしたいと考え、ちょっと社に依頼をしました。
Next.jsはなかなか一筋縄ではいかないフレームワークです。ちょっと社がNext.jsに強い会社ということは以前から知っていたので、豊富な経験に基づいたアドバイスを期待しました。
アドバイザーでも実装者でもない「伴走型」のパートナーシップ
2024年9月くらいから御社と関わるようになりましたよね。
千葉
そうですね。週1回オンラインの定例ミーティングで、私が投げかけた疑問や課題について西村さんから提案していただき、一緒に議論をしながら方向性を決めていくスタイルがありがたいですね。
弊社のエンジニアチームは成長過程にあり、人員の入れ替わりなども多かったため、ドキュメントの整備も不十分で、課題を切り分けて依頼することが難しい状態でした。そこで西村さんにはチームの中に入り込んでいただき、コミュニケーションを取りながら情報を共有しあっています。
ちょっと社さんに依頼した最初期のキャッチアップには時間がかかってしまったかと思いますが、より深く状況を知っていただけたので、結果的には効率が良かったのかなと思いますね。
西村
ちょっと社はフルリモートワークのためHATALUCKのみなさんと直接お会いする機会はほとんどないのですが、千葉さんやチームメンバーとはSlackでも密にコミュニケーションをとり、小さな疑問点も気軽に相談できる関係性を築いています。
千葉
西村さんには実装作業についても担当していただいているので、技術顧問としての業務が3割、コーディングなどが7割くらいの比率でしょうか。当社にとって西村さんは、単なるアドバイザーでも実装者でもない、価値あるパートナーシップが実現していると感じています。
実践的なNext.jsの知見のおかげで、課題解決のスピードが大幅に向上
現時点までで、ちょっと社はどのように貢献できていると感じていらっしゃいますか。
千葉
課題解消のスピードが大幅に向上しました。もともとの課題の総量が多かったため、正直に言えば、いまはマイナスだった部分をゼロまで戻して基礎を固めていく段階です。具体的にはまだリリースできていないことも多いのですが、確実に前進していると感じます。
懸案だったリポジトリ統合にあたっては私も方針を検討していたのですが、西村さんが現場の視点を踏まえて「統合できる領域とそうでない領域を見極めて、段階的に統合していく」と提案していただき、非常に有効でした。私だけで意思決定を進めていたら、いま進行している新機能開発などもストップしていたんじゃないかと思います。ちょっと社に蓄積されているNext.jsの実践的な知見をもとに、手を動かしながら方針検討も一緒にやっていただくスタイルの良さが出た場面でしたね。

西村
千葉さんが認識された技術課題を共有していただいたうえで、私がその課題のディティールを精査し改善していくというイメージです。クリティカルな意思決定に参加させていただき、私にとっても非常によい経験になっています。
千葉
私もエンジニアとしての経験は長くありますが、いまのフロントエンドの時流がどうなっているのか、どんな選択肢があるのかといった情報収集に時間を割くのはなかなか大変です。西村さんからは最新トレンドをわかりやすく説明してもらえて、とても助かっています。

より使いやすいサービス開発への挑戦
御社の今後の課題や展望についてもうかがいたいです。
千葉
「はたLuckアプリ」は10代の学生から60代以上のスマートフォンに慣れていない方まで、幅広い年齢層に使っていただくサービスです。同時に、日本国内で働くさまざまな国籍の外国人にも使っていただく必要があります。今後1年間で、多言語対応も含めたアクセシビリティの向上に取り組んでいく予定です。いまの「はたLuckアプリ」はいかにも業務アプリといったデザインなので、もっとユーザーが使いやすく、使っていて楽しいと感じられるようなUIへと進化させたいですね。
西村
ちょっと社では過去にも多言語対応やアクセシビリティ改善などを複数手がけてきた経験があります。社内のメンバーとも相談しながら、多様なパターンに対応できる開発設計を提案できればと思います。

今後、ちょっと社に期待されていることはありますか?
千葉
引き続き、ユーザー目線や開発現場視点での率直な提案をしていただきながら、プロダクトの改善をサポートしていただきたいです。
最近は社内でLTなどの機会をつくり、情報発信できる人材育成にも取り組んでいます。ちょっと社では「フロントエンドチョットデキル」などの技術カンファレンスイベントも定期的に開催されていますよね。チームメンバーがこうした場に参加していく後押しなど、組織の成長においても手伝っていただけたら嬉しいですね。
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