新規プロダクトを高速アジャイル開発!フロントエンド開発を技術選定から支援した株式会社ブートストラップの事例
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株式会社ブートストラップ
代表取締役 川田 寛様
漫画や小説などのコンテンツを作っている企業が、Webプラットフォームをはじめとしたインターネット事業を展開するニーズは高まり続けています。そのニーズに対して企画・開発・運営のすべてを “ワンストップ” で提供する株式会社ブートストラップ様。ちょっと社はフロントエンド開発において全面的にサポートしています。
ご依頼の内容や制作体制などを、代表の川田様に、担当エンジニアの大坪とお話をおうかがいしました。
フロントエンドの専門家が必要だった
ご依頼いただいた経緯を教えてください
川田
漫画や小説をはじめとして、コンテンツを生み出している出版社・IPホルダーからのWeb事業のニーズが高まっています。弊社は、それらのニーズに対してソリューションを提供する事業を展開しており、エンジニアだけでなく、プロダクトデザインやカスタマーサクセスなど多くの専門家の力が必要です。
私はWeb開発に長く携わってきましたのでフロントエンド開発者への人脈はあるものの、御社のようなフロントエンドに特化している企業にサポートをお願いすることで、よりスピード感を持って開発チームの組成ができると思いお声がけしました。
どのようなプロジェクトでフロントエンド開発のサポートを必要とされていますか?
川田
現在はキャラクタービジネスのコンテンツプラットフォームと小説サービスの開発をお願いしており、フロントエンドと名の付くところはすべてお任せしています。
プロダクト開発ですのでホームページのようなテンプレートはなく、デザインや仕様も型にあまりハマってはいません。最初はとても抽象的なコンセプトだけがあって、作りながら考えていくものです。言うならば走りながら考えるようなスタイルが多いです。
フロントエンドは特にその辺りの影響を受けやすいと思っています。まだデザインがないワイヤーフレームのような段階で開発を進めていただくことも多く、細かい要件や仕様なども一緒に考えながら開発をしてもらえるパートナーが必要でした。
具体的にはどのような対応をしたのでしょうか?
大坪
コンテンツプラットフォームの開発では、最初の3カ月間は手触りの確認にフォーカスしたいというクライアント様のご要望をふまえ、まずは見た目の部分を構築して、それからデザイン要素を加えています。
その後はデザインシステムを整備しながら機能開発も進め、仕様変更などに対応させていただきました。
川田
プロダクト開発に限ったことではありませんが、机上で話していることは間違っていることがほとんどだと思っています。とにかく早くフィードバックを得ることが大事で、手触りを確認してとにかく課題を見つけたり、ピボットしていくことが求められます。
例え小さくてもモノがあることで、ターゲットユーザーとのズレを見つけたり、体制面では別の分野の専門家を集めないと完成形にたどり着けないなどといった、いろいろな気づきが出てくるんです。
それらの課題をあぶり出すために3カ月という短い期間でMVPを作っていただきましたね。
※MVP(Minimum Viable Product:必要最低限の機能を持った製品)
技術選定からお任せできる安心感
ちょっと社が貢献できた部分は他にもありますか?
川田
何と言っても技術選定をお任せできたことですね。私からある程度の要望をだして相談すると、「それでしたらこれとこれを使います」と提案いただけたことは本当に助かりました。要件定義や設計フェーズの先にある実装フェーズのみをお願いするような通常の業務委託やSESだと決して望めないことです。
契約内容によって変わってくる部分もあると思いますが、これまでの場合は設計どおりの実装のみで、技術提案を求めても期待した反応をいただけることはほぼなかったです。ちょっと社の場合は、クライアントの作りたいものに対して最適な技術選定と、その先にあるUIも含めて提案してもらえるので、他の会社にはない魅力だと感じています。
大坪
ありがとうございます。技術要件や仕様が決まっている中でパフォーマンスを発揮することも大事ですが、今回のようにプロジェクトの初期段階から開発に参加できるのは、ちょっと社としても私自身としてもチャレンジングな取り組みだったと思っています。大変さがありながらも面白みがある部分ですし、貢献できたのであればとても嬉しいです。
プロダクト開発を並走してくれる存在
開発の進行において印象に残っていることはありますでしょうか?
川田
フロントエンド技術をアイデンティティにしている会社ではありますが、守備範囲がとても広いと感じました。
プロダクトとしての良し悪しだけでなく、デザインシステムは長期的な目線で見ても問題ないかや、その言語を使うことのメリットであったり、別の視点からも情報を拾っていただけると言いますか。
MVPにおいてもリリース間近のタイミングでは大きな負荷をおかけすることもありましたが、踏ん張らないといけない瞬間においても考える材料をたくさん持たれているという印象です。
大坪
川田さんからは、サービス開発の初期段階で「とりあえず雑でも構いませんので」と何度もおっしゃっていただきました。
当初、細部においても丁寧に実装してからと思っていたのですが、今回のケースではまず広く浅くつくり、当たりそうなところを深堀りしていくスタイルをリアルタイムで経験できたことは大きかったです。
川田
最初に「ごめんなさい、嫌だなと思うコードをたくさん書いていただくことになります」とお伝えしていました。それでも「バグがあっても構いませんので一旦ください」と言われるのは、エンジニアからすると辛いですよね。私も経験があるのでわかります。さじ加減が難しいと言いますか。
大坪さんからすると「この状態で出すのは…」と、正直なところ嫌だろうなと思いつつ、気持ちを鬼にしてお願いし、MVPの開発に対応していただきました。
新規開発の外部委託ニーズは増えていく
今後ちょっと社にどんなことを期待されていますか?
川田
新規事業やプロダクト開発を外部へ委託していくニーズは今後もっと増えていくと思います。これまでのスタートアップは自社でエンジニアを雇って開発を進めていくことが普通でした。最近では、事業継続性の見極めが難しい時期に、リスクをとり除きやすく高い専門性を確保しやすい業務委託を積極的に活用していく流れが来ていると実感しています。
業務委託の方がチームにいる中で、新規事業や新規プロダクトを成立させるのはとても難しいことなんですが、ちょっと社ならそれが可能だと思っています。
新しいものを作るときには、どうしても抽象的な情報の中から本質を見抜いて、アーティスティックにならないといけない側面もありますよね。本来なら外部に任せられる領域ではないはずなんです。
でも今はそれが求められるようになっていて、その部分を拾えるのは会社としてすごく強いことですし、大きな可能性があるのではと感じています。引き続きよろしくお願いします。
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