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今さら聞けない「SaaSとは何か」

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今さら聞けない「SaaSとは何か」

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こんにちは、ちょっと株式会社CEOの小島です。今回はIT・Web業界に入ってまだ日が浅い方向けに、「SaaS」とは何かを解説していきたいと思います。

SaaSは「Software as a Service」の略

SaaSは「Software as a Service」の略です。日本語で訳すと「サービスとしてのソフトウェア」。具体的には、必要な機能を必要な分だけサービスのように利用できるようにしたソフトウェアのことです。

オンライン上で契約ができるため、必要な人数の増減や、使いたい機能の選択が容易にできます。またブラウザ上で提供されているサービスについてはインストール無しですぐに使い始めることができます。

2000年代後半からSaaSと呼ばれるサービスが生まれ、働き方改革やコロナによってDXの機運が高まり、現在はあらゆる分野でさまざまな種類のSaaSが提供されています。

SaaSを支える技術

今では当たり前のように提供されているSaaSですが、さまざまな技術が進化・普及し、組み合わさったことによって、現在のような仕組みが実現できています。大きなトピックスを3つあげます。

インターネットの普及と高速化

昔のパッケージソフトウェアは、CD-ROMやフロッピーディスクを使ってインストールする必要がありました。それがインターネットの普及でオンライン上で提供できるようになり、高速回線が当たり前になったことで容量が大きなソフトウェアのダウンロードができるようになりました。

また、インターネットに常時接続するのが当たり前になったこと、インターネットブラウザーが進化したことで、ブラウザー上で複雑なアプリケーションが動かせるようになり、インストール無しで使えるソフトウェアの提供が可能になりました。

クラウドコンピューティング

従来のコンピューターはハードウェアやソフトウェアを必要なだけ購入をする必要がありました。2〜3年すると技術が進歩し、購入したハードウェア・ソフトウェアはすぐに古くなってしまいました。クラウドコンピューティングは、インターネットを通じて、必要なときに必要な分のスペックのハードウェア・ソフトウェアが利用できるというものです。そのため料金も従量課金となります。

代表的なものにはAmazon Web Service(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azure、Alibaba Cloud、Tencent Cloudなどがあります。

継続的な開発とデリバリー

従来のパッケージソフトウェアは数年ごとにバージョンアップを行い、そのたびに購入・インストールをする必要がありました。SaaSはインターネットを通じてバージョンアップが行えるため、細かく不定期に機能の改善や追加を行うことができます。ブラウザで提供しているものについてはバージョンアップの作業をユーザーが行う必要もありません。そのためユーザーのフィードバックを受けながら、細かくサービスの改善を行うことができます。

SaaSのビジネスモデルについて

インターネット・クラウドコンピューティング上でソフトウェアを提供することで、ユーザー体験だけではなくビジネスモデルも大きく変わりました。

少額ではじめられて、解約しやすい

SaaSはユーザーが必要な機能を必要な分だけ利用できる特徴があります。例えば料金プランをエントリー・プロ・エンタープライズというふうにわけて、機能を段階的に増やせるようにしたり、会社内の利用者数に合わせて従量課金制にしたりします。

料金を少額から使えるようにして導入のハードルを下げることができる一方、少し試してみて使いづらかったりするとすぐに解約されてしまいます。そのため使いやすさに磨きをかけ、ユーザーサポートを充実させたりして、解約を防ぐ必要があります。

継続的な収益

昔のパッケージソフトウェアは買い切りでの販売が一般的でしたが、SaaSはサービス自体を使い続けてもらえばその分だけ継続的な収益につながります。計画通り使い続けてもらうことができれば、買いきりでの販売よりも大きな収益をあげることができます。

よく用いられる料金体系はサブスクリプションモデルです。月額基本料金に加えて、何かしらのオプションや人数の増減に合わせた従量課金、長期契約でのディスカウントなどが行われます。携帯電話や、水道・ガス・電気の料金体系によく似ています。

長期的な視点による事業運営

上記に書いたように少額な利用料の積み重ねと継続的な収益によって、長期的な視点での事業運営を目指すことができます。1ユーザーを獲得するのにかかる営業費用、1ユーザーが契約から何年間使い続けてくれるか、1ユーザーあたりの利用料金、解約がどれぐらい発生するかなどの指標をもとに、マーケティング費用をどれぐらいかければどれぐらいの収益が数年後に生まれるのかというイメージで事業への投資が行われます。感覚的には不動産投資に近いかもしれません。

当然のことながら最初は赤字が続きますので、ベンチャーキャピタルからの投資などを受けながら運営をしていくというのが一般的です。初期の頃は開発費が多くかかり、開発が進むとユーザー獲得に資金を投入することになります。

短期的な視点で事業運営をしてしまうと、その場しのぎの目立った機能開発が行われがちになってしまいますが、長期的な視点での開発を行うと、ユーザーにとって本当に必要な体験は何なのかというマインドで開発を行うことができるので、ソフトウェア開発の理想の形と言えるのかもしれません。

国内の代表的なSaaS企業

Chatwork

https://www.chatwork.com/
中小企業向けのビジネスチャット。社内だけではなく社外の人とのやりとりもスムーズに行え、IT企業だけでなく幅広い業界で使われているのが特徴です。

freee

https://www.freee.co.jp/
個人や中小企業向けの会計ソフトです。操作がシンプルでわかりやすく、経理初心者の人でも扱えるのが特徴です。うちの会社もfreeeにお世話になっています!

PLAID

https://plaid.co.jp/
ウェブ接客のプラットフォーム「KARTE」を運営している会社です。サイト内に数行のコードを埋め込むだけで、サイト訪問者の情報がリアルタイムで解析できるようになり、さらに自動で訪問者に対して必要な情報をアプローチできるようなサービスです。Googleからも出資を受けた、注目度の高い会社です。

Sansan

https://jp.sansan.com/
Sansanはクラウド上で名刺を管理するシステムを提供している会社です。名刺をスキャンして自動解析し、データベース化することで、営業活動に役立てようというサービスです。

Yappli

https://yapp.li/
Yappliはコードを書かずにiOS・Android向けのアプリが開発できるプラットフォームです。様々な企業がYappliを使って、自社の公式アプリを構築・運用しています。開発だけでなく、ユーザーの行動などを解析できるのも特徴です。

まとめ

一旦まとめますが、SaaSは非常に魅力的なユーザー体験とビジネスモデルをもたらすもので、今後もあらゆるシーンで私達の身の回りに溶け込んでいくでしょう。特に最近はバーティカルSaaSといって、何かの業種や業界に特化したSaaSも増えてきています。専門用語も多く、パッと聞いただけではわからない略語・横文字がたくさん出てきます…ので、次回はそのあたりの解説をやっていこうかなと思います。

こじま

CEO

1986年生まれ。会社員としてWebデザイン・ディレクション・事業開発・マーケティングの仕事に携わる傍ら、デザイナーやエンジニア向けの勉強会・コミュニティの運営や、いくつかのスタートアップの支援に関わっていました。 2012.12〜2014.03 gloops 2014.04〜2016.01 Goodpatch 2016.02〜2018.04 TORETA 2018年5月よりフリーランス、2019年4月にchot Inc.を設立、現在に至る。

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