デザイン5段階概念の重要性について。Webサービスの戦略。

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Webサービスは各それぞれ特徴を持っている
私たちがユーザーとして普段手にするWebサービスは、求めるニーズを的確に返してくれます。
動画サービスであれば、ユーザーへ動画を提供する。
銀行のシステムであれば、ユーザーの金銭やりとりを提供する。
スポーツのチケットを販売するシステムであれば、スポーツの分野や地域、日時や料金といった情報を提供する。
などなど
大まかなサービスの内容は提供する内容によって決まってくると思いますが
多くのWebサービスが存在し、ユーザーにとって選び放題の買い手市場において
どれも同じサービス内容であれば差別化を図ることは出来ません。
熾烈な競争を勝ち抜くためには「サービス独自の優位性」が不可欠です。
上に挙げた動画サービスであれば、具体的には
- エンタメ系に特化している
- ビジネス系に特化している
- ショート動画に特化している
- etc...
といった様に、それぞれに特徴があります。
更に、その中でもエンタメ系であれば
- ロケ
- トーク
- 年齢・人種・性別
- 子供向け
などと「特徴」を細分化することができます。
もっと言うと、普段はエンタメ系だけどたまにはビジネス系も発信できる場合もあります。
エンタメ(特徴) ✖️ ビジネス(特徴) = 優位性
それぞれ持っている優位性を強みにするために
もしくは、新しい強みを探すために
クリエイターはどの様な戦略を練る必要があるのか?
Webの戦略を調べている中で、面白いなと思った概念がありましたので紹介します。
それが、デザイン5段階概念というキーワードです。
デザイン5段階概念とは?
タイトルである程度の予想はできると思いますが
Webデザインを行う際にどんな順序で作成していくかを5段階に分けて考えていくことです。
- 目的をまとめる
- 目的を果たすために必要な機能
- 機能毎の導線設計
- ワイヤーフレーム作成
- ビジュアルを作成
ここで重要だと感じたことは2つあります。
1つ目は、デザインの段階で全てが決まると言うこと。
2つ目は、目的が変わればデザインが変わること。
それぞれ、なぜそう感じたかを書いていきます。
デザインの段階で全てが決まる
どれだけクリエイターの優位性が富んでいたとしても
それがデザインに反映されていなければ、ユーザーへ届けることはできません。
まず第一に、コンテンツを設置することが必要
そして、そのコンテンツを丁寧にユーザーへ届けるUI・UXの観点も、とても重要だと思います。
完成されたデザイン以上に、ユーザーは満足感を得ることができないと感じます。
なので、デザイン5段階概念を取り入れて必要な機能・必要なデザインを洗い出す作業は非常に重要です。
目的が変わればデザインが変わる
サービスを世に送り出した時、さまざまな問題が出てくるはずです。
- 思ったより使用してもらえない
- 離脱率が高い
- ターゲット層が違う
- etc...
そもそも、コンテンツ自体のクオリティが低いといった可能性もありますが
こういった問題を対処するにあたって、当初想定していたサービスの特徴を変化させる必要があります。
なので、デザイン5段階概念を繰り返し実践する。
1番初めの「目的のまとめる」部分に修正をいれることになり、その結果ベストなデザインも変わってくる。
ユーザーからのフィードバックを元にして、アジャイルでシステム・デザインを改善していくことで
洗練されたWebサービスが誕生する = 競争優位性が上がる
と、考えられるなと思いました。
まとめ
私はバックエンドエンジニアですが、自分が実装した機能がユーザーに使用されているか、ちゃんと満足してもらえているか
Webサービスとして満足度はどれくらいなのか気になるところです。
一度実装した機能やデザインを崩すことは、工数が増えると言う意味では「面倒な作業」かもしれません。
でも、その作業は競争に勝ち抜くための手段であること
そう考えるとむしろ、ここからがエンジニアとして「面白い仕事」の始まりとも考えられます。
機能1つだけのアップデートよりも、全体を俯瞰したデザインの作成を視野に入れることで
Webサービスの改善をしていく。
デザイン5段階概念を取り入れ、アジャイルでクオリティを洗練させる
この考え方は、いま携わっているプロジェクトを成功させるためにも、エンジニアの視点で取り入れていきたいと思います。